建築は建ぺい率や斜線制限など多くの規制がかかる中で要望を満し、計画しなければなりません。
N邸の第一条件は大人と子供合わせて9人がともに暮らす!ということです。
大きな建物が建てられれば問題もないのですが、敷地にかかる規制上、大きな建物は建てられません。
敷地にかかる条件をクリアし、個室5室とロフトを3カ所、ベランダ2つを計画し9人と言う大所帯が住める家を計画しました。
「+4.5帖」
寝室7.5帖に加え、1.5帖のクローゼット、ロフト4.5帖、専用のベランダ6帖が付いた若夫婦の寝室。
7.5帖をリビングにし、ロフトは寝室に使い、ベランダには洗濯機をおけば、寝室の枠を超えたプライバシー空間になりました。
集成梁を見せて少しでも天井高を高くし、居室を広く見える様にしています。
「+1.5帖」
1.5帖のスペースがあっても・・・と考えるかもしれないが、ロフトの1.5帖は生活スペースを豊かにします。
収納スペースでも寝室でも下の生活スペースと分けて使えます。
「矩計図」
高さ制限いっぱいまで屋根をとり、小屋裏をロフトに有効活用した。
「ダイニング」
ダイニングは天井・壁ともにシナを使い、木の暖かみを持った空間にしました。
特に壁はデザイン性に優れ、キズや汚れが目立たないシナリブ合板を使用しています。(リブとは木材の表面にある波形の凹凸の事です)
ダイニングの脇にキッチンルームを独立して計画し、両者の物や動線、匂い、音が混ざらないようにしました。
以前のお宅。築年数が経っているのと家族構成の変化とともに今回建替えました。
地盤調査から軟弱地盤だと分かり、10mの鋼管杭を36本打ち込みました。
建前の日は晴天そのものでした。高台にあるお宅ということもあり、富士山の裾のまで綺麗に見えます