以前、同敷地内で新築をやらせて頂き、今回1F駐車場で2F若夫婦の住居の工事をやらせて頂きました。

外観は瓦屋根に塗り壁と言った和風の建築物ですが、以前工事した建物と昔からの蔵との調和を考えた外壁の仕様にしました。

内部は外部とは一変して、白とガラスを基調とした壁面に天井から光が降り注ぐ明るいモダンな空間です。

吹き抜けがある風景

外観からでは想像出来ないほどの空間です。吹き抜け+天窓により、室内に高さと明るさを獲得する事が出来ました。
壁・梁ともに白いクロスにすることで、光を反射して明るく見えるとともに、膨張色であるため室内を広く見せています。
無彩色なので、主張しすぎない、抽象的な空間にしています。

梁の長さを利用して、ライティングレールを計画しました。取付けられた照明器具を動かす事で好きな場所を照らすことができます。

アクセントカラー

全て同じ色・素材だと単調な空間になってしまいます。
白の空間に素材も色も違うガラスタイルで出来た柱を作る事で、白を引き立てるとともに空間に変化をもたらします。

天窓からの光でガラスタイルはキラキラ光ります。

統一する事で大きく見せる

敷地内には以前建てさせて頂いた建物(写真前方)、昔からある蔵、今回増築した建物があります。
3つの建物は機能も、住んでいる世代・人も違います。それぞれの建物のシステムが違えど、外観を瓦屋根、塗り壁で統一させました。
同一敷地内に統一した建物群があることで、全体として大きな建物に見せています。

明るい廊下

採光を居室に優先させるため通常廊下には窓がありません。そのため、暗くなりがちです。左の写真はどうでしょう？
天井に天窓があるため、こんなに明るい廊下です。廊下と言えども、毎日通るし、建築面積にも算入する重要な部分です。
暗い空間ならただの「通路」、ちゃんと作って上げればこんなに良くなります（居室以上に良い部屋です）。

廻り縁、巾木ナシ。

「スタジオのようにしたい」御施主さんの要望です。写真は寝室ですが、角が強調させスッキリ見えます。
クロスも床も特殊な物は使用していません。普通と違うのは廻り縁と巾木がありません。それぞれの壁、床、天井が存在感を持っています。
御施主さんのセンスと職人の技術で成り立たせた空間です。

天窓

リビング、廊下、バルコニーに天窓を計画しました。
天窓は普通の窓に比べ約3倍の採光がとれるので、小さな面積で大きな光が室内に降り注ぎます。

室内でもバルコニー

写真の右から階段室への入口、3帖の収納、バルコニーです。バルコニーと言っても室内空間です。
3帖に満たない空間ですが上部に天窓、壁にルバー窓が2カ所あり、採光・換気が行えます。脱衣室とつながっているので、物干し場所として使えます。

いくらでも置ける収納

寝室横には約7.5帖のウォークインクローゼットがあり、収納家具もつくりました。